熱望ケラケラ！

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ケラケラ倶楽部の部屋

side　Ｍ

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一瞬だけ画面に映ったもの。

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そんな…。

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震える手が口許を覆った。

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嘘だろ？

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こんなタイミングで？

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今そんなの身に着けてたらまたネットで叩かれるよ？

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あのひとからのプレゼントかもと余計な憶測を生むかもしれないよ？

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慌ててスマホを掴んで情報収集を始めた。

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案の定、すぐにその情報は拡散されて行き、とどまる所を知らない。

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予想通り、様々な憶測も呼んだ。

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そんな事も想定できないあなたじゃないでしょう？

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それなのに？

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「どうしたの？」

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俺の様子がおかしいことに気づいたニノが、眉を顰めながら俺の肩に触れた。

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「翔さん、今日の衣装にタイクリップつけてるんだ…」

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どこか遠くを見つめるように、俺は呆然としながら答えていた。

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「うん？」

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俺とニノが見ている画面の向こうで、いつも通りの人たちがいつも通りにニュースを読み上げている。

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「あれ、俺があげたやつなんだ…」

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「え？私物なの？あれ」

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「それだけじゃない。カフリンクスもついてるし…」

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あれも俺がタイクリップと揃えてプレゼントした。

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さっきそれが一瞬手元がアップになった時に見えたから、Ｖゾーンの合わせ部分から微かに見えたタイクリップにも気がついた。

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「あのポケットチーフも、今日のネクタイも…」

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全部、俺が翔さんに贈ったものばかりだ…。

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「だからあんなに落ち着いてるんだね」

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「…え？落ち着いて…？」

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ゆっくりと隣に並ぶニノの方を見た。

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「うん、顔色こそ悪いけど、落ち着いて仕事出来てるよ。早口になりかけたり、噛みそうになると触れて、持ち直してる」

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「そ…かな」

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だとしたら、今日はかなり手が動いてるから実は結構ヤバい日なんだな。

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もしニノが言う通りなんだとしたら、かなりミスってることになる。

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「翔さん、潤くんに包まれてるんだね」

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「え？」

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画面を見れば着席してる翔さんたちが居て、翔さんの右手は左側のカフリンクスに触れている。

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「だって、潤くんからもらったもので今日の翔さんは出来てんでしょ？全身で潤くんのものだよって、アピールしてんじゃん」

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こんな状況で人からの貰い物身に着けるってそういう事でしょ？ってニノが言う。

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全身で、俺のものだと証明してくれてるの？

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俺に安心しろって意味？

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「自分の身の潔白を証明するために公共の電波使ってさー、超私信だよねー」

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ケラケラと面白そうに笑うニノ。

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わ、笑いごとで済むのかな…。

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バレたらただじゃ済まないよね。そんなリスクを冒してまですることじゃないよ、翔さん…。

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だんだん、目の前の翔さんが滲んでく。

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膝を抱えてそこに顔を埋めたら、ニノがぽんぽんと優しく頭を叩いた。

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「…言ったでしょ？言葉じゃなく、翔さん自身を信じろって」

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ここまでされても、まだ疑うの？って言われたけど、答えられなかった。

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帰りたい。

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今すぐ家に帰りたい。

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翔さんが帰る家で出迎えたい。

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抱きしめたい。

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翔さんに触れたい。

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帰りたい。帰りたい、帰りたい。帰りたい。

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俺ん家に帰りたいよ―――――――――――――。

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「………………………ぃ」

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がっさがさに掠れた声で呟くと、聞き取れなかったニノが耳を寄せてくる気配を感じた。

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膝を抱えたまま、俺が涙声で帰りたいと言うと、「わかった」とだけ返事があってニノが動いた。

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アーティストはケラケラの夢を見るか

仕事から帰って来て、ひと休み・・

すぐ用事をしないとなんだけど、

ちょっと休憩と思って座ったら・・・

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先に帰っていた末っ子が

YouTube見て声を上げて笑っている。

笑いすぎて　私に恥ずかしいのか

笑いをこらえながら　笑っている。

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私　　『何見てんの～？(*^_^*)』

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息子　『なんでもええやん～』

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　　　　　『(￣∇￣;)ハッハッハ』

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　　　　　『ぐふふ((´∀｀))ｹﾗｹﾗ』

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私　　『そんなにおもしろいん～？』

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息子　『((´∀｀*))』

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もう笑い方が文字にできないくらい！

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子どもって

無邪気やなぁ、かわいいなぁ( *´艸｀)

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といっても反抗期入ってるので、

かわいいとか言うと

『なんやねん』『うっさい！』

とか言い出す"(-""-)"

『反抗期』　　上の子たちで経験済みなので

それすら　余裕で聞ける。

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こう文字を打ってる後ろでまだ笑ってる。

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何気ない事やけど、

笑い声きいて　疲れも吹っ飛んだ。

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なんか幸せやなって思えるひと時に感謝?

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今日で7月も終わり・・

明日から8月。