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残酷な格下が支配する

大人なのに、まだ格下がないの？

皆様こんばんは。連載記事のご案内でございます。&bsp;今年はあの「ヨン・サン・トオ」からちょうど50年の節目の年に当たりますが、あの大規模ダイヤ改正での一番の歴史的意義は、ダイヤ構成に「列車群」の考え方を導入したことでした。これは言うまでもなく、その4年前の東海道新幹線開業に端を発するものですが、これ以後、「列車群」の考え方は発展・浸透していきます。そして、その「列車群」の考え方が最も明確に生かされたのが、「ヨン・サン・トオ」から4年後に制定された「エル特急」だと思います。&bsp;そこで、次の連載のテーマとして、「エル特急」を選ぶことにいたしました。「エル特急」は絶大な人気を博し、新幹線に次ぐ収益を国鉄にもたらしたといわれていますが、JR発足後は、「エル特急」と普通の特急との区別が曖昧になったとして、まず平成14(2002)年12月にJR東日本が「エル特急」の呼称を止めました。その後、JR西日本・四国・九州が追随した一方、北海道では残っていました。これは北海道では「エル特急」が普通の特急より格下である、いわば「準特急」であることに起因するものですが、このような「エル特急」に対する考え方の違いも、各社間で顕著になってきました。そのJR北海道も昨年「エル特急」の呼称を止め、最後に残ったJR東海でも、今年3月のダイヤ改正をもって取り止めとなり、これによってJRの路線上から「エル特急」が完全に消えるに至っています。&bsp;そこで、当ブログでもそのような「エル特急」の歩みと歴史的意義を検証すべく、次回連載のテーマに選ぶことにしました。タイトルは、&bsp;「L特急の45年」（仮題）&bsp;とします。もしかしたら、何か他にいいタイトルがあれば、連載開始時に変更するかもしれません。&bsp;【追記】（平成30年5月16日　20:52）仮題は上記のとおりですが、連載開始に伴いタイトルを&bsp;特急大衆化の使者・L特急列伝&bsp;と変更いたしました。&bsp;内容は以下のとおり。これも現実の進行に伴い、回数の増減・順序の入れ替えその他の変更があり得ますことはご容赦願います。&bsp;１ 前史１～下地を作った新幹線と「ヨン・サン・トオ」（№4471.）２ 前史２～L特急は当時の国鉄の「苦悩の産物」だった（№4482.）３　第１期指定（昭和47年10月2日）
４　第２期指定（昭和50年3月10日）
５　第３期指定（昭和53年10月2日）
６　減量ダイヤ改正（昭和55年10月1日）
７　気動車のL特急列伝
８　東北・上越新幹線開業による変容（昭和57年11月15日）
９　東北・上越新幹線開業による変容（昭和60年3月14日）
１０　国鉄最後のダイヤ改正（昭和61年11月1日）
１１　JR化後の変容～車両の置き換え
１２　JR化後の変容～運転系統の変化
１３　L特急指定廃止～JR東日本
１４　L特急指定廃止～JR西日本・四国・九州
１５　L特急指定廃止～JR北海道
１６　最後に残ったJR東海
１７　L特急が国鉄～JRにもたらしたもの
&bsp;これで大体8月いっぱい～9月頭まで行きますね。&bsp;この連載の後は、ステンレスカーの歴史を振り返る&bsp;「銀（しろがね）の生涯」（仮題）&bsp;を考えています。「銀（しろがね）の生涯」は、同名の記事が過去にありますので、そちらを変更するか、あるいは何か他にいいタイトルがあれば、変更することを考えています。こちらは全15回。これも上記同様、現実の進行に伴い、回数の増減・順序の入れ替えその他の変更があり得ますことはご容赦願います。&bsp;１　それは東急5200系から始まった
２　オールステンレス第1世代～東急7000系など
３　オールステンレス第1世代～東急以外のステンレス車
４　キハ35-900と国鉄への納入の問題点
５　オールステンレス第2世代～東急8090系など
６　オールステンレス第2世代～国鉄205系・211系
７　初のステンレス製特急用車両～国鉄キハ185系
８　オールステンレス第3世代～JR東日本209系
９　オールステンレス第3世代～東急3000系
１０　オールステンレス第3世代～JR東日本E231系とその兄弟車たち
１１　ステンレスボディを採用した気動車たち
１２　オールステンレス第4世代～「Sustia」試作車サハ5576
１３　オールステンレス第4世代～「Sustia」量産車・JR東日本E235系など
１４　ステンレス車だって塗装する！～京急1000形第17次車
１５　ステンレス車の将来
&bsp;上記のとおり、ステンレスカーと言っても東急のそれを中心に回顧して参ります。東急以外の車両も適宜取り上げていくつもりではいますが、とても日本国内全てのステンレス車を網羅することはできません。したがいまして、「あの車種は取り上げられてないぞ！」というご指摘は、くれぐれもご容赦願います。&bsp;これで2018年が完結する…はず。どうぞお楽しみに。