お悩み無用サザエさん販売どころ

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「ちょっと今から仕事やめてくる」を読みました。

ブラック企業に勤める新入社員の隆は、

それがブラックだとは思わずに、会社とはこういうものだ、悪いのは自分だと思い込み、

心身共に衰弱していき、無意識で電車のホームに飛び込もうとした所を

同級生と名乗る「ヤマモト」に助けられる。

ヤマモトの事は覚えていないが、その後意気投合し、親友になっていく。

このヤマモトのおかげで、隆の人生が変わっていく…。

優しい文章で、中学生でも読めるんじゃないかと思う。

そして、これから会社で働く人や、今仕事を辞めたいと思い悩んでいる人に

読んで欲しい本。

辞めてしまえばいいのに、と人は軽く言うけれど、

入社してわずか半年で仕事を辞めるなんて、

根性無しと言われ、他の企業だってそんなに簡単に辞めてしまう人間を採用してくれない。

しかも、入りたかった一流企業からは全て落とされて、ようやく入れた会社なのだ。

就職が難しいというのは痛いほど分かっているのに、そう簡単に辞められないという気持ちは

とても良く分かる。

友達に相談しようにも、一流企業に働いている同級生などに、みじめな姿を見せたくない。

歩いている人みんなが幸せそうに見えて、自分だけが不幸に見えてくるのだ。

サザエさん症候群という言葉も出てくるが、

あるよねーーー。

日曜日の夕方になると、憂鬱になるよねーーー。

そんな私も、毎週月曜日の朝には、

こんな状態｡｡｡

これを、ブルーマンデー症候群と言う。

症候群ばかりだな。笑

働く人たちはみんな戦っている。

だけど、心がつぶされそうになったら、戦わなくていいと思う。

そこはあなたの居場所じゃない。

他にちゃんと受け入れてくれる場所が絶対にある。

会社に限らず、学校でも、死にたいくらい辛くなったら、

どうか、戦わないで、逃げてください。

一度壊れた心を修復するのは、とても大変な事なのです。

壊れる前に阻止しなければいけないのです。

私の夫は、昔、うつ病を患いました。

時期が悪くてね、娘が産まれたばかりで、しかもその娘は脳みそに穴が開いてましてね、

脳性麻痺になると医者から宣告されてしまったのです。

強靭な精神を持つ(笑)ワタクシであっても、

さすがに参りまして、一人で抱えきれずに、頼れるのは夫だけだったのに

その夫がうつ病。

私や子供の事を考える余裕などなく、むしろ、手のかかる人間が増えてしまう事態に。

最初は戦っていたんですが、

私も自分の事に精一杯で、こんな簡単な事を思いつかなくて、

すぐに仕事を辞めれば良かったんです。

夫としては、一家の大黒柱として、しかも幼い子供二人を抱えて、家のローンも抱えて

仕事を辞めるという選択肢は考えていなかったのでしょう。

実際、まだ赤ちゃんを産んだばかりで動けない私にとって、

唯一の収入源である夫の収入が途絶えると言う事は、そんなに簡単に考えられる事では

なかったのですが、

「辞めちゃえば？」と言った私に、

「本当にいいの？」と夫。

「辞めちゃえ辞めちゃえ～♪」

もっと早く言ってあげれば良かったと思いました。

人間、元気で、生きていればなんとかなる。

実際、なんとかなりました。

長い闘病生活に入ってしまいましたが、一生仕事出来ないんじゃないかと思ったりもしましたが、

色んな人に助けてもらい、今は、自分を必要としてくれる場所を見つけ、

一生懸命働いてくれています。

朝、夫が仕事へ行き、しっかりと働いて、夜帰ってくる。

そんな当たり前の光景が、当たり前ではなくなったあの日。

ほんと、旦那さんが元気で仕事をしてくれているというのは

何にも代えがたい幸せな事だと思いますよ。

絶望しても、前を向いていれば必ず道は開けてくる。

頑張らないように、頑張ってください！

長い人生の中で、ダメダメな時期があってもいいんです。

ここに出てくる、昔のクラスメイトだと言うヤマモトは、初め、胡散臭いやつと思いましたが、

本当にいいやつで、誰よりも苦しみを知っている人でした。

本にちなんで、ちょっとダークな話をしてしまいましたが

私は元気です！

そうそう、脳性麻痺だと言われた娘は、約2年のリハビリに通い、私も当時はがむしゃらに頑張り、

奇蹟が起きて、脳の穴がふさがり、健常児として育ちました。

というと、なんとも簡単な話に聞こえますが、この辺は壮大なドラマが繰り広げられていました。笑

どんなことが起きても、人生なんとかなるって話です。

大切なのは、前を向くこと。

過去はどうでも良くて、昨日のことすらどうでも良くて、

考えるべき事は、今現在と、明日からのこと。

時間はかかっても、きっとその先には、いいことが待っていると思います

逃げられない苦しみを抱えている方は、逃げても何の問題もないということを分かって欲しい。

どうか死なないで、逃げて。

誰かに相談出来ると一番良いのですが、

この主人公も、誰かに相談していれば、その会社がブラックだ、おかしい、と

思えたと思います。

一人で思い悩まないで。

一番いい相談相手は、実はすぐそばにいるのですよ。

夫や奥さん？結婚してない人はどうすればいい？

お友達？

もっと身近に優秀なあなたのアシスタントが。

親の存在を忘れてはいけない。

どんなにめんどくさい親でも、子供の性格を見抜いているのは親が一番だと思う。

しかも、人生の大先輩である。

本音を話してみると、案外的確なアドバイスをくれるかもしれませんよ。

恥ずかしがらずに、悩んだら、一度故郷に帰って、愚痴をこぼしてみるといいかも。

親はきっと、100%あなたの味方です。

そんなことを教えてくれる本です。

親を子供の頃に亡くしている人はどうしたらいいのかって、

きっと同様の存在の人がいるはず。

親は本当に無理！という人も、信頼出来る誰かがいるのではないでしょうか。

この主人公も、最初は親ではなくて、「ヤマモト」に救われています。

すげーぞ、ヤマモト。

子供が挫折した時に、

いつでも

「帰っておいで」と言ってあげられる親でありたいですね。

長くなってしまってごめんなさい！

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今日の夕方には、サザエさん症候群の人がたくさん出て来るでしょうか。

明日の朝には、ブルーマンデー症候群の人がたくさん出て来るでしょうか。

みんな、頑張ろうね！

ステキな日曜日を☆