40代から始めるサザエさん
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…… では、その武井社長とは一体、どんな人物なのか?
1983年、横浜生まれ。元々はミュージシャン志望で小学校の頃からメジャーデビューを夢見ていた。……
武井社長のもうひとつの顔が、経営者志向が強かったこと。…… といっても、「ミュージシャンをやりながらバイトはしたくなかったから、会社を作ろうと思った」というレベル……
「“面白そう”と思ったのは単なる自己マンで…… 世の中を甘く見ていた」と反省したはいいが、その時点で積み上がった借金は1千万円近くに達していたという。
1年間運営したメディアに興味を持ってくれた会社が現れ、なんと1千万円で売却、借金も完済できた。だが、その後しばらくはこんな罪悪感に苛まれることになる。
「創業メンバーの友人は、ひとりは大学を中退し、もうひとりは大手電機メーカーを辞めてまで手伝ってくれた。彼らは青春を共にした仲間で両親とも顔見知り。そんな友達の人生をボクはめちゃくちゃにしてしまったんです。それが何よりも辛かった」 ……
「1年で会社をダメにして、結局、オレは何をしたかったんだろうと…。…… 一緒に仕事をしている仲間やその家族もひっくるめて幸せにしないと、会社として存続する意味はない。そういう会社をもう一度作ろうと決めました」
そして、先の会社を売却後、半年経ってダイヤモンドメディアを設立。創業メンバーは武井社長を含めて数名。
「最初の5年間はビジネスモデルも主力サービスもなく、ただただ“いい会社”を作ろうと組織づくりのことばかりを考えていた」という武井社長はこの時期、「そもそも経営って?」「働くってなんだ?」という会社組織の根本まで目線を落とし、経営学、心理学、生物科学などあらゆる本を読み漁った。
「昆虫に目を向けると、アリはその群れの中で2割が働かずに遊んでいます。しかし、この2割がイノベーションを起こすんです。新たなえさ場を見つけたり、えさ場までの近道を開拓したり。これを会社組織に当てはめれば、イノベーションとは偶発性だから遊びがないとそれは生まれない。遊びを許せる評価制度がないと働いている人は安心して遊べません。 ……
こうやって本から得た情報を自分のフィルターに通し、理想の会社像を具体化していく。他方、手本になる会社はないかと未来工業、日本レーザー、伊那食品、メガネ21といったホワイト企業として名高い会社の企業研究にも没頭。その中で、特に目を引いた会社がブラジルにあった。
ブラジル人学生の「就職したい企業No.1」にも選ばれたことのあるセムコ社だ。2代目経営者のリカルド・セムラーは、倒産の恐れさえある小規模メーカーだった同社を若干21歳で父親から引き継ぎ、立て直して世界的企業に成長させた。その著書
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を読み、「これだ!」と感じた。
「セムコ社の特徴を挙げると、組織階層がない、組織図がない、決まったCEOもいない。ビジネスプラン、企業戦略も持たない。社員は働きたい時に働く、休みたい時に休む。会社は社員を自己管理ができる自律した大人と捉えているから、監視、監督したり、管理することもない。給与も社員が自己申告で決める…。
セムコ社の社員にとって、会社は疲れる場所ではなく、活力をもらう場所になっている。ボクはそこに“社員全員を幸せにする”理想の会社像をハッキリと見ました」
その『奇跡の経営』を読んだ2008年、セムコ社の従業員数は約3千人だった。大規模なだけに、社員に自由を与えるその組織運営は社内すべてにいきわたっているわけではなかったという。そこで、武井社長は決心した。「当時、ウチは5、6人の会社だったので、セムラー流の経営を“純度100%”でやってやろう」と。
とはいえ、ここから始まる組織作りはセムコ社をコピーしたものではない。
「これがよさそう」と思った制度を取り入れ、うまくいかなかった場合は別の形に変えるというトライ&エラーを繰り返し、現在の会社を形作っていった。例えば、こういった具合である。
「最初は会社を民主主義にしたかった。だから、新規事業も給与の仕組みもなんでもかんでも多数決で決めていたんです。でも、これを繰り返していると社内の意思決定は遅くなり、社員同士がお互いの顔色を窺うようになって職場の雰囲気が悪くなり、次第に業績も落ちていった。なんでだ?と突き詰めて考えていくと、多数決ってマジョリティをとってマイノリティーを切る仕組みだということに気がついたんです。
組織運営にリーダーシップは欠かせません。正解が見えない中で組織として進むべき道を指し示し、未来に旗を立てるリーダーの決断というのは必然的にマイノリティーなんです。それを多数決で決めちゃうとリーダーシップは弱まり、組織は弱体化する。だからウチの会社では多数決は一切しないということに決めました」 ……
上司も部下もなく、給与は社員全員で決め、働く時間と場所は社員自身が選べるという“非常識な経営”を貫くダイヤモンドメディア。そこで働く魅力は、ある社員が語ってくれたこんな話に集約されている気がした。
「この会社で働くことを苦痛に感じたり、職場で憂鬱になったことは今まで一度もありません。私もそうですが、たぶん、ウチの会社で日曜の夜に“サザエさん症候群”に陥る人はひとりもいないと思います」 ……
“サザエさん症候群”に陥る人はひとりもいない会社。
素晴らしいですよね。
そんな社員を大切にする会社になった背景には、社長の苦い経験があったとは……。
そういう意味で、やはり「失敗は成功のもと」でしょうか。
果敢にチャレンジする価値があるというもの。
そして、先達のいいところを真似て、それを自分たちに合う形で改善していく。
今度は、ダイヤモンドメディア流を踏襲しつつ、それを自らアレンジするホワイト企業が続けばいいですね。
期待しています。
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