ラスボスは人道主義を超えた!?
プリンセスがスパイってどういう事だよwと、前回思わず突っ込んでしまいたくなった点を説明するエピソードであった。 ここ説明されるんだと、ちょっと意外だったがなかなか面白いエピソードだった。細かい粗を探せばあるのかもしれないが、そういう気にさせない謎のパワーがあるエピソードだった。
なんとなく次の展開を予想しながら見ていたが、見事なまでに予想が外れた。収拾つくのだろうかと少し不安になったところで、「なんですとっ!!」というオチで締めくくられ、なんだか愉快な気分になることができた。深く考えると、この面白い気分が台無しになりそうなので、気にしないようにするほうが賢明か。
こうした物語は外れ回もあるだろうし、方向性によっては大きく期待外れになる可能性も多分にあるが、今回のエピソードは十分に楽しめたことから、完走前提で視聴継続に切り替え。また、あっというオチで驚き楽しませてくれるようなエピソードが見られると嬉しい。
時間は遡り、第一話より前の話。プリンセスがこのスパイ組織に入ることになった経緯を説明するエピソードである。
チェンジリング作戦。敵国のプリンセスを組織が派遣するスパイと入れ替える作戦。これにより、プリンセスに成り替わるスパイとして、学校へ編入することになったアンジェ。 編入先の学校には、アンジェとは別に組織のスパイ、ドロシーが先行して潜入していた。
ドロシー 「養成所以来の腐れ縁とはいえ、私も驚いたよ」
アンジェ 「
ここのシーンは掛け合いは面白かったw アンジェさんピンポイントでドロシーを一撃で葬るのはやめたげてっ!( ´艸`) 煙草吸えなかったり、ドロシーの反応が可愛くて萌える。
パーティへ潜入してチェンジリング作戦を実行しようとしていた二人だが、その直前にもう一つ優先すべき指令が入る。プリンセスと入れ替わるのさえどうやるのか皆目見当がつかない状況でミッションが2つに増えて、かなり混乱した状況になる。
新たに追加されたミッションは北欧戦争の回避。モーガン外務員が盗みとった新型艦建造計画書の保存している貸し金庫の鍵の奪還。取引相手はノルマンディー公。公式サイトのキャラ紹介にいる事、及び今回のエピソードを見る限り、このノルマンディー公(敵国のスパイの総元締め)がこのシリーズのラスボスではないかと思われる。
ドロシーは色仕掛けでダンスに誘い鍵をすろうとするが、ノルマンディー公の部下らしき警備の者に阻止され失敗する。ドロシーの躊躇しない色仕掛け結構好きw
ここからはアンジェのターン。プリンセスのドレスを首尾よくゲットしたアンジェ。画像右上が本物のプリンセス。画像右下がプリンセスに扮したアンジェ。そっくりのレベルじゃねえぞって、この時は内心クスっと笑っていたが、まさか最後のオチで・・・w
変装したアンジェはモーガン外務員の亡命を阻止し、貸し金庫の鍵もゲットしたことで無事一件落着かと思いきやここからハラハラドキドキの騙し合いがスタート。
何かのメモ書きを読むプリンセス(本物)。この後アンジェらがスパイという事実を知っていると突き付け取引を持ちかける。かなりまずい状況である。取引はプリンセスを女王にすること。王位継承順位4位のプリンセスはそのまま何もなければ女王にはなれない。 プリンセスは人畜無害と見えて、内心は女王になるという野心をもっている。その強い意志の理由までは不明だが。 王位継承順位1位~3位までを暗殺するかスキャンダルで失墜させるかする事になりそうだが、これは本物語で描くのかどうか不明。
アンジェ=スパイが露見したことで、アンジェ側の組織では、内部に裏切り者がいて情報を流しているのではないかと疑心暗鬼に陥る。 状況的にプリンセスの要求を飲むか、アンジェらを切り捨てるしかなくなった本部では議論が二分するが、最終的にプリンセスの要求を飲むことになる。
こうしてプリンセスが敵国のスパイという無茶な筋書きが成立したのかと、fmfmなるほどと思いながら視聴していたが、今回のエピソードではもう一歩先の展開があったことで最後に、あっと驚かせることとなった。
一方アンジェの計画にのり、亡命を取りやめにしたモーガン外務員は、ノルマンディー公に暗器の銃のようなもので腹を撃たれる。死んではないようだが、両国の政治と外交がどう動くか先の展開が読めない。
アンジェ「
プリンセス「
プリンセスの取引に応じたことで、アンジェらは命の危機を脱する。しかし、ノルマンディー公さえ知らなかったアンジェらがスパイだという事実を、何故プリンセスが見抜いたのかが疑問として残った。それが、最後のED前の一幕で明かされた。
最後の種明かしはどんでん返しであった。アンジェがスパイだという事をプリンセスに知らせたのはアンジェ本人であった。あまりの展開に「うそーーん」ってなり、ED中はどういうことか頭が整理できないほどであったw
一体全体どういう状況なのか考えているうちに、おおよその仮説をたて辻褄があわせることができた。
プリンセスはアンジェを「
変装したアンジェがプリンセスに瓜二つという状況を考えると、髪の色は違うので二人は二卵生双生児なのではないだろうか。 プリンセスの言った天使と悪魔の例えもそれっぽいうえに、作品のタイトルも主犯の姫というようにも訳せそうでいよいよ怪しい。
シャーロット(アンジェ)のほうは何かの事情で、家では存在してはいけないプリンセスだったため、家を出された存在だろうか。ある時偶然知り合ったのか、あるいは途中までは一緒に内緒で暮らしていたかで、二人は非常に親密であったとかだろうか。
そして、ここで問題なのは、今回のチェンジング作戦が成功した場合のプリンセスの扱いである。本物が生きていた場合、どこから情報が漏洩するか分かったものではない為、組織上部ではプリンセスを捕虜ではなく、始末してしまう可能性がある。それを踏まえるとアンジェは、もしかしたら自分の兄弟たるプリンセスの命を奪う真似は絶対にしたくないことから、自らが所属する組織を騙す形で、プリンセスの命を守ろうと一芝居うったと考えられる。
まだアンジェの背景については明かされていないため仮説に過ぎないが、そう考えると今回のアンジェの不可解な行動にも合点がゆく。ようやくこの仮説に至り、今回のエピソードについて改めて感心してしまった。もちろん、組織が意外とザルなんじゃないかとか、強引なところは否めないが話としてはかなり面白かった。
この調子だとアンジェも実は二重スパイで、ノルマンディー公側というオチで決着しても驚かないぐらい
先の展開が予想できず、面白くなりそうな予感がある。
細部は異なるが、最後にあっと驚かされた感覚はユージュアルサスペクツのラストの展開に似たような印象を持った。あそこまで話は緻密ではないが、ざっくりそんな感じで楽しめたエピソードだった。
(`・ω・´) キャラも可愛い上に、物語も面白い。
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ これは最後まで楽しめる作品になるかもしれない
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