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ラーメン屋で隣に座った熟年カップルが大声でケラケラの話をしていた

ケラケラ
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特集!ケラケラをいっぱい掲載してま~す♪

渡邉×志田

自分が死ぬことは怖くなかった。

白い部屋で機械に繋がれて

これで最後なんだなぁと自分の人生を振り返ってみたものの

これといった思い出もなく

虚しくなるだけだった。

「…何考えてたの?」

『……』

スースーと私の呼吸器の音がその問に返事をする。

私の病室に何故か毎日誰かが来るようになったのはここ1ヶ月の事だった。

今までは看護師や医師くらいしかこなかったこの静まり返った病室に色がさした。

「初めまして」

最初に声をかけられた時は私に話しかけていると思わなかった。

「渡邉理佐って言うんだ。いい名前だね」

『?』

自分の名前が呼ばれて私に話しかけていることに気付き声の主を見つめた。

「志田愛佳」

自己紹介をして微笑んだ彼女の笑顔に吸い込まれそうになった。

綺麗。

その言葉じゃ言い表せないような気もした。

それからは毎日本当にどうでもいい話をしにくるようになった。

なぜこの病院に毎日いるのか

どこの子なのか

何も本当に何も知らない私達は不思議な関係だった。

「理佐は死ぬの?」

でもある時彼女は深刻そうな顔をして私を見てそう問いかけてきた。

小さく頷いてみせると

「そっか…」

彼女はそれだけ言っていつも通りの話に内容をそらしてきた。

でも私だって

君のことが知りたい。

昔より身体が酷く重たく感じるのは筋力が低下しているからで

病気に身体が蝕まれているのを実感した。

伸ばした手は君の服の袖を掴む。

驚いたように跳ねた君の肩が何だかおかしくて笑うと

「理佐…笑顔可愛い」

なんて真顔で言ってくるから心臓が音を立てた。

「…どうかしたの?」

袖を引っ張ったことで私が何かを言いたいのだと察してくれた君は私の口元に耳を近づける。

『…愛佳…は、病気なの?』

「いや、元気だよ!」

そう言って笑ったけどすぐにしょんぼりとする

「理佐が元気になったら行きたい所いっぱいあったんだ」

「聞きたいこととか…さ」

何で君が悲しそうに眉を下げているのか私にはわからないけど

いつもより早く心臓が打つ音がする。

最近君といるといつもそうだ。

でも何でなのかわからないまま疲れて眠ってしまう

朝目を覚ますと自分はまだ生きているのかと落胆する日々だったのに

気づけば君は何時にくるのかな?って考える日々になった。

この世界になにもなかった私に

最後に

なんでこの時期に

この世界で生きたいと思わせてくるんだ

死ぬことは怖くない。

ただ

君に…愛佳に会えなくなることが

今の私には

すごくすごく辛かった。

いつからだろう

愛佳に恋をしていたのは。

病室が開く音がして愛佳が来たのかなと思っているとたくさんのお医者さんたちが入ってきた。

その後はよくわからない話が私の頭上を飛び交って

かろうじて聞き取れた言葉はアメリカに転院することになる

だった。

私のベッドが台車に移され始める。

なに?

なんで?

看護師さんが近づいてきて

「理佐ちゃん!病気治るかもしれないわ!」

そう涙ながらに声をかけられた。

まって。

嫌だ。

愛佳に。

声が出なくて涙が出てきて

でも私には涙を流す体力もなくて気を失った

あれから2年。

私はアメリカの大きな病院で息をしていた。

身体を動かすために全身の筋肉を鍛えているけれど

10年間も寝たきりだった身体はなかなか言う事を聞いてくれなかった。

最近やっとのことで歩ける程度になってきて

来週日本に帰ることになった。

「理佐!」

『…ん?』

この病院には日本人の子も何人か居て

「……日本に帰っちゃうんだ」

『……うん』

友香とは仲良くなった。

他の子はあまり仲良くなれなかったけど。

「理佐」

『ん』

「私のこと忘れないでよ?」

『当たり前じゃん』

愛佳のことでずっと心を閉ざしていた私を

救ってくれたのは友香で

お互いの病気のことは触れなかったけど

友香はきっとそう長く生きれないんだろうなと思った。

病院で殆どの人生を生きた私にとって

死というものは

すぐそこにあった。

だからこそ酷く悲しくてもすんなりと受け入れることができた。

『友香』

「ん?」

『…ありがとう』

「え?」

『友香がいなかったらこんなに早く日本に帰れなかったと思う』

「…理佐」

『本当にいい友達に出会えた』

「ふふ、改まって言われると照れくさいね」

『感謝してもしきれないよ』

「ううん」

『ありがとね』

「あのさ」

『ん?』

「私がさもし元気になって日本に帰れたらまたあってくれる?」

『…当たり前じゃん、その間にあったこと語り明かそ』

多分そんな日は来ない。

お互いわかっている。

死を見つめる友香の瞳はいつも悲しそうで

『待ってる』

なのに友香の涙を私は見たことがない。

彼女はひどく強い人間なのか

もしくは

生きることに冷めきった

昔の私みたいな悲しい人間なのか。

何だか寂しくなって友香を抱きしめると酷く驚いた顔をされた。

『じゃあ…またね』

「っ…うん、またね」

日本について家族と再会して

その日はずっとお父さんもお母さんも泣いていた。

昔より老け込んだふたりを見て申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

私がアメリカの病院の入院費とか手術代とかそれまでの日本での治療費とか

本当に馬鹿にならなかったはずなのに

両親は私が生きていることに大粒の涙を流して喜んでくれた。

母も父も年齢より老けて見えるのは私がいっぱい無理させたからだ。

『ありがとう』

それ以上の言葉が見つからなくて

照れくさかったのも混じって

短い文になってしまったけれど

父と母には伝わったみたいでキツすぎるくらい抱きしめられた。

次の日散歩に出かけると言っただけで酷く心配されてしまって

なかなか出かけれなかったけど昼過ぎにやっとこのとで家を出た。

2年ぶりにあの場所へ向かう。

愛佳はもういないのかな…。

2年なんて私たちには長すぎた。

1回の待合席に座ってぼーっとする。

そんな日々を1ヶ月ほど過ごした。

2年だよ。

こんなところに来たって会えるわけない。

自分を馬鹿にしたように笑い、

今日で病院に来るのは最後にしようと思った

自分が昔使っていた病室はたまたま今空いているみたいで覗いて見たら私は声を失った。

だって

なんで。

愛佳。

なんでいるの?

私の気配に気づいたのか窓際に立っていた愛佳は振り返った。

呼吸ができない。

苦しい。

だって。

なんで愛佳が

なんで愛佳が病衣をきているの?

「……久しぶりだね!」

愛佳の楽しそうな声に頭が真っ白になる。

「急にアメリカに行っちゃうから寂しかったじゃん」

『……』

「理佐?」

『…愛佳は…死ぬの?』

「…ふふ、久しぶりに会って最初の言葉がそれ~?」

ケラケラ笑う愛佳に飛びつくと優しく抱きしめてくれた。

『答えて』

「理佐が元気になってよかった」

『……ねぇ愛佳』

「死ぬよ」

『っ!?』

「理佐が元気になったし行きたい所あるんだ!!」

『ねぇ!!』

話を変えようとする愛佳の肩を掴んで怒る

驚いた顔してすぐに悲しい顔をする。

「でも私は元気なんだよ?」

『は?』

「だって人間いつかは死ぬじゃん?」

『…?』

「理佐だって死ぬでしょ?」

『うん』

「だから、死ぬの?って言われたら死ぬよって答えるでしょ」

イタズラに笑った愛佳に騙されていたことを気付かされて膝から崩れ落ちた。

『でも、じゃあなんで病衣なの?』

「あぁ、入院してるから私」

『え?』

「あ、でも骨折だから」

そう言って足を見せてきた。

気づかなかったけど確かに包帯でグルグル巻きだった。

『馬鹿』

「ふふ」

『馬鹿』

「ごめんって~」

『愛佳に会えるかもってずっと病院通ってたのに何で今まで会わなかったのよ』

「え、、、」

『…何』

「いや、理佐すげぇ可愛い」

崩れ落ちた私を引っ張って立たせた愛佳は強引に抱きしめてきた。

『るさい』

「昔病院に通ってたのは元々は彼女の為だったんだ」

『っ…』

「理佐に会って気づいたら理佐の為に病院通ってて…まぁ別れちゃったんだけどその子とは」

ヘラヘラしてるこのチャラ女にムカついて一発お腹を殴った。

「うへ…え?」

変な声を出した後に何で殴られたのかわからないという顔で私を見てくる。

「理佐~」

『……』

「えっと~」

『…何』

「好きだよ…あの時からずっと」

『彼女いたんだよねでもあの時』

「えっと…はい」

『さいってい』

「うっ…」

『何でこんなやつ好きになっちゃったんだろ』

「……え?」

『ばーーーか』

「理佐待って!!!」

足が折れてる人間を置いていくのは酷いかと思って振り返る。

「理佐に会えるかもって毎日この病室に来てたんだから許してよ」

『え…』

「2年間…ずっと待ってたんだから」

眉を下げる愛佳にドキッとする。

「もう何も言わないでいなくならないでよ」

泣きそうな声の愛佳がすごく愛おしくなって抱きしめた。

『それは…ごめん』

「……」

『愛佳』

「ん…」

涙を堪えている愛佳が子供みたいで可愛くて頭を撫でる。

『好きだなぁ愛佳のこと』

「っ…」

『元気になったんだから連れてってよ』

「うん!!」

『ん』

「理佐!好きだよ!!」

『はいはい』

「……付き合ってくれる?」

『足が治ったらね』

「よっしゃ、秒で治してくる」

『馬鹿じゃないの?』

「ふふふ」

急に愛佳が真剣な顔になって私を抱きしめた

『ん?』

「あのさ…」

『うん』

「その…えっと」

『何よ』

愛佳にキスをされたと気づくのに少し時間がかかったけど

気づいたら顔が赤くなってきて

愛佳の余裕そうな笑顔がムカついて

「ごめん、キスしたくなった」

そう笑った愛佳に一生私は振り回されるんだろうなって思った。

ケラケラ大好き♪みんな集まれ~♪

家に帰って、一通り荷解きが終わると、

たった今、日本から戻ってきた人とは思えないくらい、
ふつーーーに、隣の子と寝る時間になるまで遊んで、日常を過ごしていました。

主人「俺にお土産は?日本のお菓子とかないの?」

息子「あ、えーーーっと。。あるかも」

と言って、リュックのポケットからハイチュウを出す始末。

そんな息子も微笑ましい。

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なんだか、昨日まで日本に居た事が、夢でも見ていたかのような、そんな感覚なのではないでしょうか?

寝る前、図書室で借りた本の読み聞かせをしようと表紙を開いた時、目に飛び込んだのは、、、

「〇○ちゃん、

今日は久しぶりに〇○ちゃんに会えて嬉しかったよ。

また会える日まで、この本とテープを時々きいてね。

〇○おばちゃんより」 

という手書きのメッセージでした。

それまで、ふざけてケラケラ笑ったり、

ベッドの上でジャンプしたり、

おちゃらけた態度だった息子は、

私が本の内容とは関係ないこの手書きのメッセージを声に出して読んだところで、スッと表情が変わり、視線が本に集中しました。

この瞬間を横目で私は見ていたのですが、息子の頭では、確実に何かを思い返して何かを感じていました。

「〇○ちゃんは、〇○おばちゃんにはなかなか会えないけれど、

この本を読むたびに、おばちゃんの事を思い出した、

思い出の本だっただろうね。

〇○ちゃんはきっと本を読むことがあまり好きではなかったから、

おばちゃんはテープに本を読んだ声を吹き込んだんじゃないかな?

〇○ちゃんは、もう大きくなったから、誰かに読んでもらいたいこの本を図書室に預けたんだね、きっと」

ブツブツと独り言を言う私の話を聞きながら、

息子は枕に顔をうずめました。

本を閉じて言いました

「パパに、日本に行かせてくれてありがとうって言ったの?」

息子は

「言ってないかも、言ったかも」

まだ早いかな?とは思いましたが、一応話してみるかと思い、言いました。

「パパは、本当はお菓子のお土産ほしかったんじゃないよ。君が、日本に行って、大切な人に会う事、触れ合う事の喜び、会えない間の寂しいという気持ちを知る事、何かを経験して、勉強して、何かを感じた、その感動、大きくなった君の心、成長が、一番のお土産なんだよ。ケガもせずに、無事に帰ってきて、日本での出来事を話してくれる。それがパパにとって一番嬉しかったんだよ。

そして、日本でいろんな人がお世話してくれたでしょう。

パパは飛行機に乗せてくれたよ、でも日本に行って誰も迎えに来なくて泊まるところも用意されていなくて、日本語も読めなかったら、君はどうなっていたの? 

今回、日本に居た時にできたこと、一人で全部できたのかな? 

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まぁ、日本の夏は温かいから、公園で寝ればいいけどね。お小遣いでパンでも買ってさ、、、」

大事な事だけど、ちょっと言い過ぎたかな?と思ったところで止めて、、

「まだパパにお礼言ってないなら、寝る前までに必ず言ってから寝なさい」

と言うと、

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「はい」

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と言って、リビングに直行していました。

数分後に主人が息子を抱きかかえてベッドに戻ってきました。

息子は泣いていました。

主人が混乱していて話を聞くと、

息子はリビングに行って、主人の目の前に立った瞬間

顔を見て、話す前に泣き出してしまったようです。

「どうして泣いてるの?」 と聞くと、

「僕わからない、勝手に涙が出てくる、なんで?」と息子。

「そういう時、あるんだよねー。後からわかるから、大丈夫だよ。よく頑張ったね。おかえり!」 

と言ったところで、

やんちゃ娘が息子の上に飛び掛かり嫌がらせをしたりして(笑)

布団の取り合いしたりして(笑)

そのあと、笑いながら寝落ちしてましたzzz

私には、今回の日本への旅で体験した事、

この涙で全てが語られたような気がしています。

めちゃくちゃ楽しかったんだと思います。

それで、今、それを遠くに感じた瞬間でした。

いつでも飛行機に乗れば日本には行けるんですよね。
だけど、この17日間は終わってしまったんです。

二度と、同じ体験はできません。

今は、この感情を表現できるだけの言葉だったり、その方法を知らないだけで、大きくなった時にこの体験が活かされたり、語ってくれる日が必ず来る。そういう物だと思います。

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早くその日がくるといいなぁ、、

だって、私はいつだって君の後ろに居たいけれど、

そうもいかないし、

いつかそんな私を鬱陶しく思う日も来るでしょう。

だったら今から離れておいてあげる。

ちょっと離れたところから、ちゃんと見ているから、

安心して行っておいで。

君が必要な時に、来たいと思う時に

側に来て、話してくれたらいいんだから。

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今の君に届く言葉は少ないよ。

だから、全身で覚えてきなさい。

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旅関連のブログまだまだ書きたい事いっぱいあるので、

また記事にします。

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