もしものときのための救急車5選

救急車
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ワーキングプアでもできる救急車

※この先には不愉快に感じるかもしれない記載があります。お読みになる方は自己責任にてお願いします。

不妊治療のクリニックに通っていて疑問があります。

毎回、お会計の時に自費請求分と保険診療分の診療明細が別々に渡されますが、ここでいくつかの疑問が。
例えば慢性子宮内膜炎という病気。
これって1度目の検査で陽性が出て、きちんと診断名がきちんとついても、なんで2回目以降も自費請求でしか検査出来ないのでしょう?不妊治療のオプション検査だからと説明されたのですが、私のように原因不明の腹痛があり、総合病院ですらこの検査をやっていないから紹介状を持参して検査を受けたら、やはり慢性子宮内膜炎という病気だったことが判明した場合。これはなぜ保険診療にならないのだろう?慢性子宮内膜炎という病気自体が保険診療の対象じゃないってことなのでしょうか?
医療事務関係は詳しくないので、もし詳しい人がいたら教えて欲しいです。
そもそも、私が診療明細を細かく見るようになったのは、不妊治療のクリニックはずさんな自費請求が多いことに不満を持ったからです。
私は過去に2度の採卵をしましたが、2度とも採卵後数時間してからとても我慢出来ない激痛に襲われ救急車のお世話になっています。救急車の中で昨日採卵したことを話すと、最初に運ばれるのは不妊治療のクリニック。そこでの診察で採卵が原因の腹痛ではないと診断されたにも関わらず、そこでそのまま治療。痛み止めを点滴しても痛みが治まる気配はなく、入院施設がないからという理由で総合病院へ送られました。そして後日の請求で不妊治療のクリニックからは採血、点滴、検査など全て自費請求されたのです。もちろん転院先の総合病院でも同じ採血、検査、点滴などを行ったのですが、こちらは全て保険診療です。
この時、私は不妊治療のクリニックの医師に疑問をぶつけました。そこで返ってきた返事は自費請求と保険診療は同日には請求出来ないという答えでした。普段から自費請求と保険診療の請求を別々にされてるのに、その答えには全く納得出来ませんでした。さらに説明を求めると…だったら全額保険診療の金額でいいよ!普通は採卵であんなにお腹が痛くなる人はいないんだよ。とても痛がってたし転院させるのも可哀想だったから治療してあげたのに…。保険が通らなかったら残り7割はうちで負担するからいいよ!と逆ギレされました。
私はお金を払わないとは一言も言ってないです。きちんとレセプトを行えば保険診療になるはずのものまで自費請求されているのだとしたらおかしいのではないか?と指摘しただけです。
総合病院では当然全ての検査や治療が保険請求で3割負担です。なぜ不妊治療のクリニックはこんなにずさんなのでしょうか?仕方のないことなのでしょうか?不妊治療のクリニックと総合病院、1日で2つの病院で同じような検査や治療を受けたのにも関わらず、クリニックからは5万円以上の請求、総合病院からは8千円程度の請求…これには憤りを感じずにはいられません。
不妊治療のクリニックが急性腹症などでレセプト提出しても弾かれてしまうものなのでしょうか?
納得のいく結論がいまだに出ていないので、おわかりになる方がいたら教えていただきたいです。






救急車 かわいいは、正義!

妄想には統合失調症っぽいものとそうでないものがある。典型的な統合失調症の妄想は、文脈にあり得ない人や物が出てくるので、素人でも妄想とわかる。

このようなものは妄想気分などと言われているが、注意したいのは統合失調症でも心気的な人では、わりあい理解できる妄想も見られること。つまりトータルでは必要十分条件にはなっていない。しかしながら、荒唐無稽な妄想がある場合は、それだけで統合失調症的ではあると言える。

実は僕はこの妄想のクオリティでは統合失調症の診断はしていないのだが、参考にはしている。荒唐無稽なものがある場合、あまり例外がないからだ。

例えば、ある女性患者さんは30歳台で既に社会的成功を収めており、貯金が2億円くらいあった(注:芸能人ではない)。しかし彼女には家族がなく、家庭的には恵まれていなかった。唯一、叔父にあたる人が子供の頃から彼女の面倒をみていたのである。

彼女によれば、その叔父は一見とても優しいが、実は下心があり自分のお金を狙っているという。これは間違いないと言うのだ。

この「気付き」みたいなものは、この話し方からしても「妄想着想」的ではあるが、僕は統合失調症的ではないと思った。どこがそうなのかを言えば、話の内容にリアリティがあること。

「これはひょっとしたら、本当かもしれない・・」

と思えるところがポイントである。これは関係者を呼んで事実がどうなのかを調べないと妄想かどうかが判断できない。彼女は一見して統合失調症ではなかったし、その後精査して器質性精神病とわかったのである。このように器質性精神病の妄想になると、途端にリアリティが出てくるので統合失調症とは雰囲気が違って来る。

これは昭和50年代に当院に初診した統合失調症の患者さんの初診時の記録である。これはうちの病院の前院長によるものだ。

昭和○年○月中旬、無断で家を出た。書き置きには、ある人物を探すとか、自分の限界を知ったなどと書かれていた。○○で車を放棄し関東まで放浪し、○○空港近くの○○で働いていたらしい。○月○日父親に連絡があり、○日に迎えに行って連れ帰った。その時、わけのわからないことを口走る、狙われている、無線で盗聴される、大変なことが起こる、兵器が・・爆薬が・・ミサイルが・・という。ジャンパーのほつれた糸をアンテナと思い込み、焼き捨ててその灰を缶に入れて密封する。お菓子をすり潰して粉にし、警察に頼んで分析すると言う。早く警察を呼んでくれとしきりに言う。(中略)中からビニール袋で包んだものを2個出す。「これは自分が履いていた靴。これは○○の○○で頂いた服、これはジャンパーの焼き灰」と言い、「これを用心して他人に見られないようにして分析してください」という。

これは誰が聞いても妄想とわかる。なぜなら、荒唐無稽のものが多すぎるからだ。例えば、で出てくるイングランドまで行った人は、「公安に狙われている」という妄想がみられたが、これはいつかも書いたが、現代社会では確率的に極めて小さいものなので普通の人でも妄想と気付くだろう。彼の話を聞いて、やはり自分もそう思うと言う人がいたら、その人は相当に変っている。

一般に部屋に「隠しカメラが仕掛けられている」という妄想は統合失調症的だと思う。普通の人には隠しカメラが仕掛けられる文脈が理解できないことが多いからだ。古典的な統合失調症の妄想には、突然文脈に天皇陛下や池田大作とかが出てくるため、荒唐無稽すぎて普通の人でもその奇妙さがわかることも多い。

それに対し、統合失調症でない人の妄想には登場人物に場違いな人たちが出てこない。特に器質性精神病の人たちは、極めて身近な人との関係妄想が多いのが特徴である。最初の2億円持っている女性は唯一の身近な人、叔父への被害関係妄想が存在している。普通、父親とか母親、配偶者、兄妹が多い。

アスペルガーの人たちの妄想は概ね身近な人とのものが多い。これは器質的な色彩なのである。これはかつてにも出てくる。僕の診ているアスペルガーの患者さんは、入院前は弟に対する被害関係妄想、恨みがあった。また入院させると、彼の個室の隣の入院患者への妄想が生じていた。これは彼の話を詳細に聞くと、文脈から、なぜ彼がそう思うのかわりあい理解できる点が「統合失調症的でない」のである。彼の妄想はすべて聴覚過敏などの知覚過敏から発生していた()。過去ログで「アスペルガーの人は脳に傷がある」などと言ったのはこのような感覚も関係している。

非定型精神病は内因性の割合が大きく、しかも身体的な要因(つまり器質性)があるので、妄想が生じている場合、不思議な内容になっている。50歳過ぎの女性患者さんの場合、「私の息子が逮捕されているんでしょう?」などと言うのをよく聴く。これは全く違った生活歴なのに同じ内容なのが個人的に非常に興味深いと思う。この「子供が逮捕されているらしい」という妄想は、彼女の話を仔細に聞いてみると、なぜそう思うのか、彼女の家族への不安感、抑うつ気分などから理解できる面もあるのである。

普通、うつ状態の人はまず自分のことを心配することが多い。うつが重い場合、他の人の心配をするほどの余裕などないから。非定型精神病の人は自分のことももちろんだが、身近な人のうつ状態的な妄想が生じており、これは僕の感覚だと、統合失調症と器質性の真ん中くらいの妄想といえるのである。

統合失調症でも緊張型の人はたいていは荒唐無稽だが、たまにわりあい理解できる内容のものもある。ある有名大学の学生さんは、「家庭教師先の家族が教えている娘さんを自分と結婚させようとしている」などと言っていた。顔を見ればすぐに統合失調症とわかるのだが、この妄想は「こういうこともあるかもしれない」と無理すれば考えられなくもない。これは妄想気分などから来るのであろうが、誇大妄想的でもあり、よく聴くとやはり統合失調症的なものだ。特に「家族が○○駅の前で待ち伏せしている」とか言っていたし。上だけならそうでもないが、こういうことを言われると荒唐無稽さが更に増してくる。

しかしなお、彼の妄想は少しだけ器質性の色彩があると僕は感じる。結局、緊張病症候群のしかもこのような状態では、器質性色彩が出てくる局面なんだと思う。これは緊張病症候群は、本来、非定型精神病的な状態だし、僕が過去ログでも話した「」にも深く関係している。これは治療的に重要な意味を暗示しているような気がしている。(これはいつかエントリとして取り上げたい)

あともう1つ。過去ログ「」から抜粋。

その後、外来で治療を続けていたが、ある時、全く予想もしない出来事が起こった。ある日、お店のトイレにうずくまって長い時間、泣いており、救急車で搬送されてきたのである。昨年の冬の終わり頃で早朝だった。外来ではひどい不穏状態で泣きわめいた。この日にすぐ入院させざるを得なかった。ところが、翌日、不穏状態がなくなりはっきりして来ると、幻聴や被害妄想が出現していたのである。幻覚妄想は、一般に誰にでもそれと分かるものほど性質が悪い。この子は「看護師さんのお腹の中に監視カメラが入っており、いろいろ文句を言われる」などと言っていたので、これは相当にまずいと思った。

この妄想は明らかに統合失調症的なものだ。誰にでも妄想とわかるから。この荒唐無稽な妄想が出現した日の僕の失望感やショックを想像してみてくれ。

またこの過去ログの最後の部分で、

あと、薬剤性の可能性もなくはない。しかし確率的には5%以内ではないかしら。これは僕の感覚なのだが、幻覚妄想のクオリティがそういう風ではないから。

とも書いている。他に良くなかった点は、彼女の母親は典型的な統合失調症の患者さんの母親だったと言うこともあった。()

しかし、彼女は統合失調症にはならなかったのである。

これはどういう風に考えるか、いくつか異なる見方があるような気がしている。1つの考え方として、分裂感情障害の場合、ジキルとハイドというか、悪い時は本当に統合失調症と見分けがつかなくなるので、そういう統合失調症的な妄想が出現してもおかしくはなかろうというもの。特に年配の女性ではなく、若い人であることも考慮している。

あともう1つは、まさに統合失調症になろうとしたのだが、治療のアヤみたいなもので、途中で突然引き返したというオカルト的なもの。あの状況は四面楚歌で本当に治療的にも切羽詰っていた。僕はあの時ほど追い詰められたことはあまりない。

あの時、うまい治療法が思いつかず悪い状態のまま時間が経ってしまっていたら、ある日、魔法のように幻聴や妄想が消失したような気が全然しないのがある。分裂感情障害と言うのは、良くなるとプレコックス感も統合失調症的な鈍さも全くないので、統合失調症ではない。統合失調症的な内因性精神病の履歴が全く出ないからである。

しかし、あのまま時間が経っていたらどうなっていたんだろう?という謎は今もある。

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