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救急車の販売をしている店舗を収集、リズーナブルで驚きの価格で提供しています

救急車
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今そこにある救急車

1匹の蝶が飛んでいる。
綺麗な羽を広げ、宙を泳ぐように飛んでいるが、不意にその動きは止まった。
糸に羽が引っかかったからだ。
それだけなら、まだ良い、けれどその糸は羽に吸い付くような粘着性を持っており、蝶がバタバタと動いても、千切れない。
寧ろ、暴れれば暴れる程、糸は絡みつき、動きも制限されていく。
そして、蝶が完全に動かなくなった時、悠々とそれは現れた。
赤黒く、袋状に膨らむ腹部、6本の脚。蜘蛛だ。そう、蝶は蜘蛛の巣に引っかかったのだ。
ギチギチと鎌のような鋏角を鳴らし、8つの目をギョロギョロと蠢かせ、蝶へと迫った。蝶は改めて知る。この世は弱肉強食、食うか、食われるかだと。
蝶が弱肉強食の世界を感じている民家のすぐ側でも、同じような事が起ころうとしていた。
1人の少女を相手に、10人の敵。
口には偽装の為のマスクやバンダナ、服装は全員ジャージという徹底ぶり。
更には全員、木刀や角材といったヤンキーの武器と言えばというランキングがあれば、上位に来るであろう武器を携え、濃密な暴力を匂わせている。
それを前にしても、少女、渡邉理佐は平然としている。その佇まいが、彼女の経験豊富さを物語っている。一般人であれば、すくみ上がり、呼吸すら出来ないだろう。
「何か用?渋谷に行きたいんだけど」
スカジャンのポケットに両手を突っ込んだまま、周囲を見回しながら、理佐が言う。女達は何も言わない。理佐も、女達を見ていた訳ではない。
(ここじゃ、部が悪いね)
前後が塞がれている状況では、上手く戦える自信がない。相手は武器を持っており、確実に理佐を潰す準備を整えている。この相手に有利な状況を何とかしようと、周囲を探っていたのだ。
そして、この状況を覆せるかもしれない方法が一つだけ、見つかったが、今はできない。
まずは道を作ろうと、パンの入った袋を道路の端に置いて、ポケットから左手を出す。
「通してくれないなら、潰すだけ」
理佐が地を蹴った。先頭に立つ女との距離を潰す。速い理佐の動きに女が戸惑っていると、顔面を理佐の左拳が打ち抜く、続けて右拳を放ち、女を殴り倒すと、屍を越え、走り出す。
女が壁として立ち塞がるも、拳を振るい、昏倒させ、理佐はそのまま足を止める事なく駆けていく。
女達は鳩が豆鉄砲を食らったような状態になる。暫くして、我に返り、待てコラァと追いかけ始める。
先程、この場所で戦うのは不利だと判断した理佐はどこかに自分が有利か対等になる場所はないと探っていて、見付けた。
不幸中の幸いというのか、先程の場所から目と鼻の先に公園がある。そこは近年別に大きい公園が出来た為、利用客が減り、人がいないのは好都合で、戦う場所としても最適だ。
理佐は駆け込むように入り口を跨ぐと、中程で足を止め、振り返ると、女達が続々と入って来る。
「ハア……ナメやがって、クソが」
憤激している女達が次々に理佐に罵声を浴びせる。理佐は涼しい顔で、内心では笑っていた。前後を挟まれていたあの状況とは違い、今は残る全員が真正面にいる。
これにより、背後への憂いがなくなり、理佐は左手を前に出し、クイっと人差し指を曲げて、挑発する。
「ナメてんじゃねえっ!!!」
女が吠えて、間合いを詰めてくる。距離がなくなると、鉄パイプを大上段に振り上げ、下ろす。理佐の体が横にズレ、真横を唸る鉄パイプが通り抜け、地面にぶつかると、先端が埋まる。理佐が右拳を頬に叩きつけ、振り抜く。
「オラっ!!!」
倒れた女の背後から角材を持つ女が肉薄してきて、角材を振る。理佐が屈むと、ブンと羽音のような音を立てて、角材が通過する。理佐が踏み込むと、腹部に強烈な右拳を叩き込み、態勢を崩すと、上体を起こして、こめかみを殴りつける。
風船が萎むように、徐々に体から力が抜けていき、膝から崩れ落ちる女。
「うらっ!!!」
女が踏み込むと、拳を飛ばす。理佐は左手で受け流し、右拳で腹部を貫く。女が呻き、体を折り、膝をつく。
「らっ!!!」
女の前蹴り。理佐は両手で脛を押しながら、後ろに飛び退く。勢いづいた女が左脚を振り上げる。理佐が頭を下げ、上段蹴りを躱し、懐に入ると、右拳のアッパーカットを放つ。
女の顎を打ち抜き、女は血を吹き出しながら、仰向けで倒れる。理佐が女達を見る。
随分と減った。問題ない、いけると拳を握った直後、
「ナメすぎなんだよっ!!!バカが」
と耳元で聞こえ、背中に鉄パイプが打ち付けられる。「ガッ」と声を洩らし、態勢を崩すと角材が頭を打ち抜く。バキッと真ん中から折れ、頭が割れたような痛みと共に血が噴き出し、髪の付け根から顔へと流れて落ちてくる。
顔が真っ赤に染まり、視界が血のカーテンで覆われ、理佐が膝をつく。まさかの急襲。真正面に居るので、全員かと思っていたが、伏兵がいたようだ。
意識が遠いていき、理佐がとった行動は立ち上がる事ではなく、スカジャンを守ること。スカジャンを脱ぎ、両手でギュッと握り締める。
「あ?なんだそれ」
理佐の行動に女達は吹き出して、笑う。
理佐にとって、命よりも、プライドよりも大切な物がスカジャンだ。自分がどれだけ傷を負っても、スカジャンだけは守り抜く。理佐の瞳が黄金の輝きを放つ。
「……木っ端が」
「やっちまえっ!!!」
理佐の言葉に、女が叫ぶと、理佐の体に拳、脚、武器が打ち込まれる。それは理佐が倒れても終わらず、女達は腕を振るい続ける。
「ハハハっ!!!いい様だな、えー渡邉さんよぅ。ラッパッパに付くから、そうなるんだよ」
女が狂ったように笑うと、理佐の頭を踏みつけた。いくから下が土とはいえ、真上から踏みつけられれば激痛が走る。顔が更に赤くなり、意識の火が消える。
(ゴメン……皆……てち)
救急車が到着した時、隊員達はその悲惨な現場に息を飲んだ。公園の中程に血溜まりが出来ており、そこに体中傷だらけの理佐が倒れていたという。
彼女は桜色のスカジャンを大事そうに抱えていたそうだーー。
続く。
まさかの理佐の敗北。いくら理佐といえど人間ですからね。大人数の相手は厳しいんです。
さて、次回は大変です。
前半と後半で視点が変わります。
内容に誤字脱字、アドバイス、感想等随時募集中です。面白い。つまらない等内容に関係のあるコメントなら何でも構いません。これからも宜しくお願いします。

救急車的な彼女

昨日無事に父が帰って来ました

救急車で運ばれたあの日から24日振りの我が家。父もきっとホッとしていたと思います

何時も通りの我が家

何時もの場所に父が座り今まで食器棚に入っていた父の茶碗や湯呑みが出て、何時も通りの時間に戻りました

あの時の大騒ぎは何だったの?と思う位、穏やかに何事も無かったかのようにそこにいる父

あのぉ~スッゴく大変だったんだからね!

ちょっとしつこい私です(笑)

母からも色々言われていました。心配してるからだよ~仕方ないね

夕ご飯を食べお風呂に入り早めに就寝の父。父が眠るまで父にべったりのマル蔵、トイレまでついて行ってた

マル蔵も嬉しいよね~♪

慌ただしく過ぎた1日。今日からどんな日になるのか?きっとハラハラの毎日・・・かな?

「どうか何事も無く毎日を過ごさせて下さい」と、お願いするばかりです

今日から8月

今月もよろしくお願い致します。皆さんも暑さに気をつけて過ごして下さいね

今日も有り難う(*^_^*)

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