本気で救急車を目指すなら、リーダーシップ論とか読んでる場合じゃない。
7月10日に病院でのスクリーニング検査で陽性が出て確認検査でも陽性。
そしてぼくはHIV(+)になりました。
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今までHIVの検査を受けたのは今回を入れて3回。
1回目は約14年前、20代前半の時に当時の恋人と一緒に保健所で検査を受けました。
2回目は2013年の12月半ばに急性B型肝炎で1ヶ月ほど入院しました。
その時についでに検査を受けていたのですが、その時もオールクリア。
HIVにも他の性病にもかかってませんでした。
このB型肝炎を患うまではそれなりの遊び方、クルージングスポットにて顔も良くわからない相手とセックスをしていましたが基本はコンドームを使っていました。
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ですが入院する3ヶ月前にクルージングスポットにて複数の人とナマでやってしまし、しかも何人かに中出しされてしまいました。
多分この時にB型肝炎に感染したのです。
そして体調の悪さにはすぐ気づいてはいたのですが胃が悪いという感覚で。当時、仕事関係で日本のあちこに行っていたので病院に行く機会もなく胃薬の飲み続けました。
でも良くならない。
日に日に悪化してゆく。
これは何かがおかしい。
歩いてるだけで吐きそうになる。
ご飯食べても吐いてしまう。
ということで福岡から東京に移動しそのまま北海道へ行って北海道から帰ってくれば日程的にも余裕があったので、北海道から帰ってきたその日に当時の自宅の近所にあった病院へ。
受付を済ませて診察室へ。
状況を伝えて採血。
採血結果が出るまでロビーの長椅子でぐったり。
採血の結果がでて看護師さんが顔色を変えてぼくの元にきました。
「だいすけさん、とりあえず空いている診察室で横になりましょう」
診察してくれた医師がぼくの寝てる診察室に入ってきて
「劇症肝炎の疑いがあります。今すぐ入院が必要です。ですがこの病院では対応ができないので赤十字病院へ行ってもう様に手配します。近くに連絡の取れる親族やご親戚いらっしゃいますか？」
と言われたけどぼくの地元は東京ではないし、まして親戚など近くにいない、というかいるにはいるけど連絡先知らない。
医者に状況を話して地元でも良いので頼れる人はいますか？
と言われたのでその場で姉に電話。
ぼくの家族は20歳の頃に両親が離婚していて父も母も状況的に考えてあてには出来ないと思い、姉であればなんとかなるだろうと。
運良く姉が電話にすぐ出たので一言二言は話して看護師さんからぼくの状況を説明してもらいました。
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本人はというと気分が悪すぎてことの重大さをいまいち理解出来てなくて、
「ああ、俺、入院するんだ。着替えとかどうしよう。」
そんなことを考えてました。
「入院するのであれば地元に今から帰りたいんですけど」
と言ったら
「数値的にもうダメ。長時間移動はさせられない。このまま入院してください。」
と。
これはほぼ強制入院ですね。
そして人生初の救急車に乗って赤十字病院に移動。
そこから1ヶ月の絶対安静の闘病生活が始まるわけです。
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退院したからは発展場にもいかず、アプリやツイッターで飲み知り合った方とだけ交流を続けてきました。
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そして2016の年末、またゴムなしでやってしまうということがありました。
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そして1月7日、仕事中に体調が悪くなり早退し、そこから1一週間以上の高熱。
インフルエンザかなと思いながら病院にいくも原因不明。
そして身体中に謎の赤い湿疹。
しかも特に痒くなく。
え。
もしかしてこれって…とは頭を過ぎりましたが熱で怠すぎて湿疹もなくなってすっかり忘れてました。
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それから性欲が全くなくなり6月まで誰とも何もせず過ごしてきました。
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そして最近アプリの中でSH外来の広告をみて定期的に検査を受けれるということが気になりそろそろ検査いくかなーと思ってた矢先、twitterに来たDMが最終的な引き金でした。
DM自体はヤリ目だったのですが、相手からの
「もしかして、ポジ？」
この文に全否定出来ない自分がいたのです。
そのDMをくれた相手はHIVということを分かってもらえた上でそれでもいいと言ってくれる人を探していたみたいで。
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でもぼくは
「もしかして、ポジ？」
この言葉がすごく引っかかってしまい先日見かけたSH外来のHPを探してちょうど次の日(7/10)が検診日、行くしかないと思い検査に行くことにし、結果、陽性だったわけです。
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今思い返せばHIVに感染の初期症状は出てたので早めに検査に行くべきでした。
DMの内容がどうであれ、あの方がDMを送ってくれなければまだ検査に行ってないと思います。
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感染に気付かず自分が加害者になって、更なる被害者を生んでいたかもしれないと思うと、今はとても彼に感謝しています。
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「色々考えましたが引退する事にしました。後悔ありません。小さい頃からの夢を叶えることが出来たし想像もしてなかったアメリカのリングに立てて最高のボクシング人生でした。ありがとうございました。」と綴った。
三浦は2002年、高校時代に国体で優勝し、翌年７月プロデビュー。2009年に日本スーパーフェザー級王者となり、2011年１月にWBA世界初挑戦で王者・内山高志に挑むも8回TKO負け。しかし、2013年４月、WBCに舞台を変え、王者・ディアスに9回TKO勝利し世界王者となった。
以後４度の防衛に成功するも、2015年11月、ラスベガスで５度目の防衛戦にて挑戦者バルガスに９回TKO負けを喫し王座陥落。
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…そうですかぁ
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本当に寂しいなぁ
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三浦選手と言えば、どの戦いも「ぶん殴りあい」という表現が似合う激闘づくしでありましたね
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日本王座戴冠となった矢代義光②戦、世界初挑戦で惜しくも敗れた内山高志戦、世界奪取となったガマリエル・ディアス戦…ということで、どれも印象的な戦いでしたねぇ
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そして、個人的な三浦隆司ベストバウトは2010年2月6日に行われた日本スーパーフェザー級タイトルマッチであります
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対するは、こちらも激闘派の指名挑戦者、後の日本チャンピオン、岡田誠一戦であります
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この一戦は三浦選手のベストバウトのみならず、個人的なすべての生観戦の中でもっとも衝撃を受けた一戦でもあります
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文字通りの、「生死を賭した激闘」でありました
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これだけの、「純然たる殴り合い」は類を見ませんねぇ
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…寂しいなぁ
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ということで、激闘派の三浦選手の引退を惜しみつつ、いつかの大熱戦を再収録しておきたいと思います
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朴訥で、まじめで、やさしくて、そして、その内に秘めたる闘志の熱量は前人未踏の領域で燃え盛っていた秋田漢…
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本当にお疲れ様でしたっ
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たくさんの感動を、本当に、本当にありがとうございましたっ
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『根性』…という言葉をご存じない方はほとんどおいでにならないだろう…
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実は、昨晩の後楽園ホール生観戦を通じて、僕はかなりの価値観の転倒というか、それに似た衝撃を受けたのだ…
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あぁ、僕はその「言葉」を、実はかなり軽はずみに使ってはいないか…？
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あぁ、僕はその「言葉」を、実は全く理解など出来ていないのではないか…？
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そんな想像もしなかった「困惑」と、心の奥底から込み上げる「感動」に、僕は打ち震えたのだ…
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…僕は挑戦者の岡田選手の「根性」がチャンピオンを飲み込んでしまう、という戦前予想を立てていた。
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それというのも、岡田選手にとっての前戦、日本王座挑戦者決定トーナメント「最強後楽園」決勝戦、ＶＳ川村貢治（現東洋太平洋同級チャンピオン）戦を生観戦して、その逆境を覆して勝利した超驚異的なる「精神力」を目の当たりにしていて、その「真っ直ぐ」なるファイトスタイルと合わせて、これを跳ね返せるボクサーは日本国内にはいないのではないか？ また、いくら日本チャンピオンといえどもそれは不可能なのではないか？
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…などとと考えていたからだ。
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が、大方の試合予想は初防衛戦を成功させているサウスポーのチャンピオン三浦有利…
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試合開始…
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１Ｒから試合を優位に進めたのはサウスポーのチャンピオン三浦、前傾姿勢からひたすら距離を潰して攻めてくるファイター型岡田を遭えて足を止めて迎え撃ち、鋭い右フック、そして、必殺の左ストレートを当てまくる…
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これは無理だ…
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思わず、そんな言葉が頭をよぎった…
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チャンピオンの三浦は恐らくは物凄い「手ごたえ」を掴んでいたに違いない…
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当たるぞ、右も左も思いっきり当たる…
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倒す、倒せる…!!!
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挑戦者には分の悪い立ち上がり…
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チャンピオンの切れ味抜群の右フックに晒され、思わず自分の右に動いてしまうように見えた…
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と、そこに待ち構えているのはその右リード以上に強烈なる必殺の左ストレート!!!
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岡田、これをまともに浴びてしまう悪循環…
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一緒に観戦していたチャベスのボディーブロー氏と交わした言葉…
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しかし、挑戦者岡田、ただ黙々と、ただ、延々と前に出て左右ボディーを捻じ込み、時折右ストレートを捻じ込む…
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三浦、敢えて足を止め、挑戦者にとっても望むところの、「純然たる打ち合いの土俵」で戦い続けたのはチャンピオンの意地がそうさせたのか…？
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最強挑戦者を「力でねじ伏せてこそ真のチャンピオン」…そんな気概が敢えてそうさせたのか？
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クリンチとは無縁の、ただ黙々と手の届く距離で殴りあい続けるチャンピオンと挑戦者…
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チャンピオン優位で試合は進む…
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挑戦者はその左右強打をまともに浴び続け、さすがにどれだけの強靭なる「精神力」を持っていようとも、このまま最終ラウンドまで堪えるのはきっと無理だろう…
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肉体の限界って奴は、ある時、容赦なく訪れて挑戦者岡田の背中から覆いかぶさり、立ち上がることを拒ませるはず…
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５Ｒ、偶然のバッティングでチャンピオン三浦の右瞼が切れる…
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両者アマチュアキャリア抜群のテクニシャンでもあるにもかかわらず、このタイトルマッチは非常に「原始的」な「根競べ」という様相を呈し続けた…
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なぜ…？ こういう殴り合いそのものは珍しくはない… だって、これは「ボクシング」なのだ…
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が、しかし、１Ｒからずーっとここまで解りやすく殴り合い続ける…というか、ダメージの蓄積を無視するかのように殴り合い続ける…という展開であるが、これほどまでの状況は実は意外とお目に掛かれないものだ…
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挑戦者はもう倒れるだろう… 多くの観客も、そして、チャンピオンもそう感じていたのではなかったか？
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いや、しかし、岡田誠一は倒れない…
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ポイントこそ失い続けるも、チャンピオンのスタミナを削り落とし、そして、思い切り捻じ込み続けた左右ボディーブローはダメージを与え続けてもいたのだ…
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気がつけば、試合は終盤戦にたどり着いていた…
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この、あまりにも原始的な「殴り合い」が、最終盤までもつれようとは夢にも思わなかった…
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が、チャンピオンのアッパーカットが挑戦者の顎を跳ね上げる場面が多くなり始める…
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このパンチ、本当にヤバイ…
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岡田は全くこのパンチに対応できてない…
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ここを狙われ続けたら絶対にダメ、さすがにもたない…
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と、８Ｒ、不意に放たれたチャンピオンのボディーブローであるが、これ、「ローブロー」の裁定を受けてしまう…
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レフェリーがチャンピオン三浦の腕を掴んで「－１ポイント」を宣告する…
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チャンピオン、俄かに動きが鈍り、それまで重く鋭かった左右コンビネーションがやや手打ち気味になってきてしまった…
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僕の採点上、ついに、挑戦者の岡田がポイントを奪う…
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奇蹟の大逆転の可能性に場内もどよめく…
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テクニックも糞もない、ただの、純然たる殴り合いが続く…
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精も魂も尽き果てた…
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限界点もとうの昔に通り過ぎてしまった…
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両者、膝を揺らしながらも、しかし、倒れない…
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頭を付け、時を惜しむように、手を出し続ける…
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挑戦者の右がチャンピオンの顎先を捕らえたっ!!!!
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チャンピオンの口からマウスピースを飛び出したっ!!!
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効いたっ!!!
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が、三浦はここぞの窮地で倍返しの反撃に打って出る!!!
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苦しい時こそ、手を出す、苦しい時こそ、攻め立てる… これぞ、チャンピオンの意地!!!
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延々たる、原始的な「殴り合い」はついに最終ラウンド終了のゴングを聞いた…
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この、剥き身の魂と魂の激突、そのあまりにも神々しき「殴り合い」に、僕は完全に打ちのめされた…
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暇を見つけては後楽園ホールに足を運び続けてきたが、これほどの『殴り合い』はそうはお目にかかれない…
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しかし、ある意味、「異常」でもある…
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誤解を恐れずに言えば、それは「死線」が見え隠れするほどの内容であり、僕はその不穏を心の隅で感じながらも、しかし、この興奮と感動を抑えることが出来ず、絶叫していたわけでありますが、試合終了のゴングを聞きながら、ある種の「疲労感」に苛まれたのも確かだ…
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大興奮するも、しかし、恐ろしい内容でもあったのだ…
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僕の採点は「96－93」で勝者、チャンピオン三浦隆司…
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公式の採点… 「96－94」三浦、「96－94」岡田、「96－93」三浦…
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『2－1』のスプリットデシジョンで、勝者、三浦隆司!!! 2度目の防衛成功!!!
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…「限界」を越えた『殴り合い』でありました。
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なんて見方もあろうが、しかし、逆に言えば、この二人にしか、この戦いは出来ない…とも言えそうですねぇ…
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本当に驚きの内容、脅威の「真っ向勝負」でありました…
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岡田選手、その延々たる前進アグレッシブファイト、本当に最高であった、素晴らしかった…
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その「根性」あるいは「闘魂」と呼ばれるものでありますが、これほどまで「肌」で感じさせてもらったことに、本当に感謝を申し上げたい…
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そして、三浦選手、その「チャンピオンの矜持」をあますことなく発揮、真っ向勝負を望んだ挑戦者に対して、敢えて「打ち合い」で応えたその「勇気」、本当に素晴らしかった…
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が、毎回、このような激しすぎる「消耗戦」に付き合う必要もなかろう…とも思えますが、でも、観客ファンは喜びますからねぇ…
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が、「世界」を見つめるならば、この戦い方を続けるのは得策ではない…
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さて、試合後、チャベスのボディ－ブロー氏といつもの中華料理へ足を運び、餃子なんぞをつまみながら話をした…
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チャベス氏がそんなことを呟きながら、激闘の余韻をビールと一緒に飲み込んだ…
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敢えてザクザクと肉を斬らせ続け、しかし、その最終盤、相手のスタミナを完全にそぎ落とし、ついにギリギリの場面で骨を断つ…
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最高の激闘・壮絶ファイトほど、最高の酒のつまみはない…
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僕は先日救急車で運ばれて以来、ちょっとお酒を控えているのですが、しかし、今夜のタイトルマッチには完全に酔っ払ってしまった…
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そこに「死線」が存在しているということは、ボクシングの場合大前提なわけでありますが、今回の「三浦×岡田」はそれがフルラウンドありありと感じられるという内容であったわけですが、これは本当に稀有であり、そして、そのようなあまりにも生々しい展開を恐ろしくも感じてしまった…
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だからこそ、「しっかり見つめなくては」…と思っわけですが、これぞ、まさに、文字通り、『命懸け』の名勝負となった…
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気が早いと言われるかもしれないが、年間最高試合候補…と言っても過言ではない内容でもありました。
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挑戦者、岡田誠一、これが「根性」ってモノだっ…!!! って感じで、それを体現してくれたわけですが、もう本当に僕は驚いた…
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あれだけ打たれ続けながらも、しかし、ずっと集中力と保ち続け、そして、闘志と執念を燃焼させ続けたわけですが、もう本当に感涙モノでありました…
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これからも僕は応援したい…って思いましたね。
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もちろん、それを正面から受け止めたチャンピオンの三浦選手も凄かったのは言うまでもない。
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ぱっと読むと、挑戦者の岡田選手の凄みがクローズアップされているようでもありますが、この一戦が破格の大熱戦となった理由の一つに、時の日本チャンピオンであった三浦選手の神々しき意地と矜持の輝きがあったことは言うまでもありません
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逃げない、退かない、ためらわない…
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これが日本チャンピオンの姿なのだ…と感動したわけであります
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改めまして、三浦選手に感謝を申しあげたい…と思います
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ありがとうございましたっ
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御愛読感謝
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つづく
