救急車の見所を集めました。
8月31日
救急車で運ばれるとき、意識が無くなりそうになると「生年月日教えて下さ?い」「携帯電話教えて下さ?い」と質問されて、病院へ到着するまでどの位の時間が経っているかも分からず。
「御家族は?」の問いに「犬が2匹」と答えて会社のメンバーを朝になったら呼んでくれとうわ言の様に言っていたらしい。
意識が朦朧とする中、考えていたのは
お盆休みに両親に紹介した彼との結婚の約束も、新婚旅行の予約もキャンセルしなきゃいけないの?と言う事。
手足は全く動かない。
硬いストレッチャーの上に首を固定され、眠りそうになると医者が来て感覚の有無を試していく。尿道にはカテーテル、胸には心電図が繋がれ意識の無い中レントゲンは撮ったのかなぁ。
朝になり家族の様な会社のメンバーに電話をかけてもらう。
至急来てもらい、九州の家族に連絡、犬のご飯をあげに家に行ってと頼み、彼には見られたくないので来てほしく無かった。
お昼頃、家族、彼に連絡が付き彼が到着。
MRIの結果を見ながら説明を受ける。
緊急手術が必要。
頸髄損傷、首の骨を開いて神経の圧迫を取ると言う内容。
「手術をしたら治りますか?」私の問いに
『神経細胞は再生しませんので難しいです』とDr.
一生寝たままかも知れないとの宣告。
何のための手術なの?
このまま死にたいと泣いてお願いしていた。
手術同意書のサイン、九州の家族の到着は間に合わないので彼が関係を尋ねられる。
「フィアンセです」
意識朦朧としているのに嬉しかった。
神様私何か悪い事しましたか?
お願いです。私から彼を取り上げないで下さい、、、。
夕方手術が始まり麻酔が覚めた時には、九州にいるはずの母と姉の顔が見えた。
街の遊撃手救急車
2016年8月30日
麻布にて、会社のメンバーと食事をした後、二軒目。
日付けの変わる頃家に置いてきた犬のご飯もあり、急いでタクシーを拾う。
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自分の中での決まりごと、。
何時もなら黒いタクシーを拾うはずが、この日に限って黒は通過し黄色が止まる。
これが何もかもの終わりであり、始まりでした。
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外苑東から外苑西への簡単なコース、自宅までの道のりを告げ、後部座席に横になる。
到着寸前、運転手が「曲がりますか?」の問いに「曲がらなくていいです」と言った瞬間、顔面と全身に激痛が走る。急ブレーキと急ハンドルの遠心力で大きく飛ばされた。
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体に力が入らない。意識が遠のく。救急車を呼んでと運転手に告げ、その先は朦朧としていた。