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こんばんは。&bsp; フィリピンのドゥテルテ大統領は、本日（10月30日）、未明に東京に到着しました。&bsp;ドゥテルテ大統領は、明日（10月31日）、フィリピンに戻る前に、天皇陛下に&bsp;謁見する予定です。&bsp; 在日本フィリピン大使、ホセ・ローレル5世は、天皇陛下は、来年に退位する権利が&bsp;ある事から、公式に会う事が出来る最後のチャンスであると、語りました。&bsp; ドゥテルテ大統領は、明日、フィリピンに戻る前に皇居を訪れる予定です。&bsp; 「あなたは、天皇がすでに退位する権利を与えられている事を覚えて&bsp;おかなければならない。天皇は齢80歳半ばであり、疲れておられます。&bsp;来年の正式な日程が出る前に、大統領は、天皇陛下とお会いできる最後の&bsp;公式のチャンスだ」と、ローレル大使は語りました。&bsp; ドゥテルテ大統領は、前回、陛下に謁見できなかったので、今回は敬意を&bsp;表したいと、日本を再度公式訪問する理由を述べました。&bsp; また、大統領は、非公式な言葉や卑猥な言葉を述べる傾向があり、尊敬する&bsp;日本の天皇陛下との会談で適切な言葉使いに従う必要性に注意を払います。&bsp;「日本に感謝の気持ちを抱いているフィリピン国民の暖かい挨拶を、実際に&bsp;贈ることを除いて、私は口を制限しなければならないと思う」と、&bsp;大統領は述べました。&bsp; フィリピンの大統領の昨年の皇居訪問は、三笠宮殿下のご逝去で&bsp;キャンセルされたものの、厳しい行動規範に従うことが知られている日本人&bsp;の間で懸念を引き起こしていました。&bsp;これは、ドゥテルテ大統領が、中国の習近平国家主席との会談で、&bsp;チューインガムを噛んでいたのが見られた後であった。&bsp;これは日本社会では相手に対して、無礼と見なされていました。&bsp; ドゥテルテ大統領はまた、今年の6月に日本を訪問する予定でしたが、&bsp;マラウィ市での過激派の占拠が発生したために中止となっていました。&bsp;この過激派とフィリピン政府軍の戦いは5カ月後の今月に終了しました。&bsp;羽田空港に到着し、タラップを降りるドゥテルテ大統領と奥様と&bsp;娘のベロニカ・キティさんです。&bsp;フィリピン航空機の中で打ち合わせ中のドゥテルテ大統領です。&bsp;台風22号の影響でダバオの出発時間が遅くなったようです。&bsp;ウォーキング中の南国美人です。&bsp;楽しそうに歩いています。&bsp;&bsp;今日も国道は渋滞です。&bsp;月曜日はいつも渋滞です。&bsp;今日も南国フィリピンには赤いハイビスカスが咲いています。&bsp;明るい日差しを浴びて綺麗です。&bsp;本文とは関係ありません。
中級者向け過激派の活用法
2014夏、イスラム教の指導者「カリフ」（預言者ムハンマドの後継者）を自称するバグダディが、過激派組織「イスラム国」（IS）の樹立を宣言し、たちまちイラクとシリアの広い部分を支配下に置いた。この突然の現象は、いかにして起こったのだろうか。実は多くの「突然」に見える現象と同様に、ISの急拡大にも長い助走期間があった。
03年のイラク戦争開戦後にヨルダン出身のザルカウィという男が、イラク中に広がるイスラム過激派のネットワークをつくり上げた。06年にザルカウィが殺害されると、しばらくしてバグダディが後継者となる。11年の中東民主化運動「アラブの春」以来のシリアの内戦が、バグダディに組織をシリアにまで広げる機会を与えた。
つまり本書によれば、ISという樹木は、イラクの混乱を温床としてザルカウィが伸ばした根に支えられ、シリア内戦で急成長した。著者は、米誌ワシントン・ポスト記者としての人脈を生かした200人を超えるインタビューに基づき、ザルカウィとバグダディという2人の特異なテロリストの生涯を詳述している。
もちろん著者は、2人について語りながら、同時にテロリストを生み出した時代そのものを描き出している。この時代の特徴の一つは、イラクにおけるフセイン体制崩壊以降のシーア派による支配と、スンニ派の疎外である。スンニ派のシーア派支配への反発が、ISの急成長の背景となった。
この歴史が指し示す教訓は明らかである。スンニ派との共存を図る制度を構築しなければ、イラクの安定はありえない。次に、ISの支配領域は消滅しても、ひとたび育ってしまったIS的な過激思想は生き続けるだろう。つまりテロの脅威は続くだろう。
上下2巻で500ページを超える大作ながら、翻訳である事実を忘れさせるほどの流麗な文章と相まって、著者の語りの熱さに一気に読まされてしまう。
『ブラック・フラッグス（上・下）』（2017年、白水社）
※共同通信に寄稿し2017年9月3日（日）の各紙に掲載された書評です。
ブラック・フラッグス(上):「イスラム国」台頭の軌跡posted with amazletat 17.09.16ジョビー・ウォリック
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