個人主義は何故過激派を引き起こすか
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数日前、テレビを見ていたら、シリアに実際に行った戦場カメラマンが、シリアの実情について語っていた。日本に住んでいると忘れがちになってしまうが、今でも内戦は続いている。&bsp;アサド政権のシーア派の分派アラウィー派と、大多数の国民スンニ派の戦いで、アラウィー派が殆どの政権や重要な権利を持ち、スンニ派がその事に怒り、内戦が勃発したと言われている。ISはアサド政権を倒すのが目的で反政府軍のスンニ派と一緒に戦うはずだったのに、スンニ派の武器や資金に目がくらみ、スンニ派の罪のない市民を次々に殺害していく、ISの今までの過激派組織と違う所は、自分の国を作ろうとしている所。 既にイラクの一部とシリアの主要都市を占拠している。アメリカの最新の武器も持っていて、イラクの油田のお陰で、資金源も莫大、貧しい国の人にとっては、兵士に志願する事で、月収の4倍もお金が貰えるので、人員確保も困らないらしい。諸外国から見ても色々な内情や政治的背景などが絡み、直接手を出せなかったり、踏み込めなかったりする部分もあるらしい。 普通の市民が何故戦いに巻き込まれているのか、恥ずかしながら、やっと納得できた。本当の理由は分からないが、宗教の違いで戦争が起こるなんて、あってはいけない事だと思う。だって個々なのだから…それぞれが多様性を認め合う世界を作らないと平和は起こらないのだから。写真を見ていると手が爆弾で吹っ飛んでしまった人がいたり、優しい笑顔で笑っていたのに、次の日に亡くなってしまった人などがいた。胸の中心が痛かった。苦しくなった。夜明け前が一番暗いというが、今が一番暗い時なのかな？この底知れない深い闇の向こう側に光り輝く世界があるといいな。私は祈る。とりあえず今私にできる事は、祈る事しかないから…